【卒業生】S.H.さん
現状の足元を確認しつつ、目標までの過程を意識することを常に心がけました。
ダブルでの医師免許取得が目標。
「入学したからには卒業すること!」。
それを第一に北京大学医学部在学中は勉学に励みました。
空いた時間は友人と外出したり、スポーツや観光をするなど、楽しい学生生活を送れました。入学当初から、中国、日本とダブルでの医師免許取得を目標にしていたので、テストなど目の前の壁を乗り越えるだけでなく、当初から意識してきた大きな目的を確認すること、それが私にとって一番のモチベーションの維持につながったと思います。
常に「現状の足元を確認しつつ、目標までの過程を意識すること」を心がけ、どうすれば卒業、国家試験を突破できるのか考ながら、それに向けてしっかり備える。母国でない中国なのでかなり不安でしたが、早くから各目標に向けて対策していたことが功を奏しました。
中国語を話せるようになったのは、もちろん大きな収穫ですが、7年の留学生活で得た経験や他国の友人は、それ以上にすばらしい収穫だったと思います。
実技が多いことが特徴。
医師に要求される資質・能力の中で、留学時代に一番身についたのは、患者さんとのコミュニケーションの力だと思います。母国語でない中国語で実習しなければならなかったからこそ、一生懸命患者さんや先生に話しかけ、なんとかコミュニケーションを図ろうと頑張ってきました。それが、結果的に親身に患者さんの話を聞き、そして伝える、そういう能力の獲得につながったと思っています。 中国での実習は日本のものと比較して実技が多いことが特徴だと思います。指導医の指導の下、さまざまな手技を学生時代から経験できることは大きなポイントです。 一方、日本の教育のようなエビデンスに則った治療方針の指導、論文を参考にしながらのレポート作成など、アカデミックな活動は日本を見習いたい点だと感じました。
大変貴重で充実した経験。
中国人の優秀な学生が集まる名門校で、彼らと机を並べて医学を学べことは私にとって大変貴重で充実した経験でした。 ひと言も中国語を話せなかった私でも卒業でき、中国の医師免許も取得し、世界に向けて一歩踏み出しても臆することなく活躍できるであろう、そういう自信を持てるようになりました。 初めは不安の渦の中からのスタートかもしれませんが、卒業までの過程ですばらしい友人、先生に出会い、成長しながら過ごす留学生活は人生に大きく影響を与えることになると思います。 北京大学医学部への留学を考えている人たちには、少しでも興味があれば一歩踏み出して、挑戦してみるのもいいのかもしれないとお伝えしたいです。