北京の暮らしについて
北京の街について教えてください。
アジアを代表する大都市「北京」は、中国の政治・文化・学術の中心都市です。故宮・紫禁城など歴史的建造物が市内に点在し、新旧の融合が魅力的な街です。
最先端の経済都市と太古からの歴史が融合した北京の魅力は、その街に暮らす人々の活気あふれる姿が最も印象的といえるかもしれません。
日本からの企業進出に伴い、日用品から食料品まであらゆる日本製品が手に入れやすく安心です。
病気やけがをした場合が心配です。
体調の異変やけがなどは、大学の医務室にまず相談してください。また、学外の病院へ行く場合は外国人専用の窓口を持つ病院で受診してください。事前に加入した海外留学生保険によって保険内容が変わってくるので、詳しくは加入している保険会社に確認する必要があります。
日本との時差は何時間ですか。
北京と日本の時差は1時間です。北京が正午の時、日本は午後1時となります。
治安はどうですか?
北京では麻薬・銃の規制が日本や他の欧米諸国より厳格なため、凶悪犯罪の発生率は低いです。中国では外国人に危害を与えた犯罪に対して厳罰になるように法が布かれ、外国人の増加・国際化に対応しているので治安はしっかり維持されています。
インターネット環境は整っていますか?
寮の各部屋にはインターネットの環境が整っています。1ヶ月の使用料金は寮によって異なりますが、無料~100元程度です。
日中関係の影響はありますか?
留学し生活をする国の歴史と考え方をあらかじめ勉強し、自分自身の意見をしっかりと持って留学生活に臨むことが大切です。
中国人の中には、日中間の過去の歴史認識について話題にしてくる場合もありますが、悪意でなく「日本人の考え方を聞いてみたい」という意図によるものがほとんどです。
過去ISIの在校生や先輩達がトラブルに巻き込まれた事例はありません。
中国の医学教育と医療レベルについて(医療従事者と卒業生に聞きました)
中国の医学教育レベルを教えてください。
近年、経済の発展とともに教育レベル、医療レベルは格段の進歩を遂げて、日本の医療教育と遜色はないといわれています。北京大学を卒業し日本の医師国家試験に合格した卒業生が、日本で医師として活躍している現状からも教育レベルは高いといえます。
中国の医療レベルは日本と比較してどのくらいですか?
中国は最先端医療もあれば、若干遅れている分野もあり、得意不得意の波が大きいようです。しかし臨床例が多いので、大変進んでいる部分も見受けられます。
都市部でのレベルはハード面も合わせ高いレベルにあるといわれていますが、内陸部では遅れている地域がまだ多いようです。全国どの地域でも一定のレベルを保っているといわれる日本との違いかもしれません。
日本の医学教育との違いについて教えてください。
中国では日本と比較して臨床研修の開始が早く、より実践的な技術が身につくことが違う点として上げられます。
指導医の下、さまざまな手技を学生時代から経験できることは大きなポイントです。特に6学年になると患者の入退院手続きからカルテ記入問診、体格検査、動脈採血、骨髄牚刺などの一連業務を行います。
日本の医療レベルとの違いはどのような点でしょうか。
医療保険制度が異なるので、レベルを論じることは難しい気がします。経験からいえば少なくとも北京の大きな病院で行われている医療は日本のそれと比較しても質的に遜色はないですが、衛生管理状況は日本より劣るように感じています。
「西洋医学」と「東洋医学」について
「西洋医学」と「東洋医学」について教えてください。
西洋医学は全世界の主流の医療であり、当然日本においても同様です。メリットとしては病名診断ができることで、今どこに何の病気があるかを明確にいえます。
一方、中国には中国を起源とした東洋医学(呼称:伝統中国医学、伝統医学)があります。東洋医学は体のバランスを整え、自然に対抗するのではなく、自然治癒力を高めることを治療の中心としています。
北京での学習環境について
中国の最難関北京大学医学部のレベルを教えてください。
中国国内における最高学府として、学生のレベルはもとより教育レベルも高くなります。ただしISI国際学院の推薦入学を利用した場合、留学生枠として入学が許可され、全世界からの留学生中心のクラス編成になります。中国人学生と学習する内容は同じですが、中国語など留学生レベルに合わせた授業が行われます。
日本の医学部との違いはどのようなところですか?
授業は主に中国語で行われますが、日本の医学部と同じく西洋医学を学びます。
臨床研修時間数が日本に比べ長いのも特徴です。さらに卒業試験や中国の医師国家試験には実技が入るため、日本と違い教授立会いのもとさまざまな手技を経験することができます。
医学を学ぶための中国語学習の難易度を教えてください。
世界で漢字を使用する国は、中国と日本です。幼いときから漢字に親しんできた日本人にとって、中国語は学びやすい言語です。
医学部進学コースでは、日本で1年間本科の授業に備え中国語と理数系科目を学習します。合格内定者のほとんどが中国語学習歴がないにもかかわらず、参加者全員が要求レベルに到達しています。
東洋医学は学べますか。
選択科目として学ぶことができます。さらに中医学を学びたい場合は、他の中医大学に聴講生として参加する方法などがあります。